〈広告出稿の意図〉
東日本大震災から6年目となった2017年3月11日、岩手日報本紙朝刊に掲載するとともに、テレビCM、動画共有サイト「YouTube」での映像公開、SNSでの発信を展開しました。
発災からこれまでさまざまなコミュニケーション活動を通して模索したことを伝えるため、「明日が来るのは、当たり前ではない。3月11日を、すべての人が大切な人を想う日に。」と呼びかけました。
〈広告の内容・コンセプト〉
被災した方だけでなくすべての人へのメッセージとして、詩「最後だとわかっていたなら」と、震災による持ち主不明の写真、持ち主に返却済みの写真を合わせたビジュアルとしました。
この詩は01年9月11日の米国同時多発テロ後に大きな反響を呼んだもので、事故で子どもを亡くした女性がその悲しみの中で大切な人への思いをつづったものです。震災を経験した多くの人が、今日を後悔しないように大切に生きていこうと思っただろうということを、この詩の言葉に重ねました。
動画には「『震災』を勝手に終わらせない。」という言葉を加えました。
〈広告掲載後の反響〉
YouTubeでの再生回数は公開後3日間で約10万回、SNS自社アカウントでのリツイートは約1万回となりました。ウェブメディアでも多数取り上げられ、県内読者の紙面画像リツイートに約10万の「いいね!」がつくなど、SNS上で大きな話題となりました。
その後、11日付紙面に掲載された写真を見た読者からの連絡によって持ち主への返却につながったり、本紙への読者投稿が続いたりするなど、波及的な反応もありました。
広告主からは「この紙面に自社の名前が載っていることに誇りを感じる」という賛辞が寄せられました。
広告主 |
盛岡商工会議所など連合139社・団体 |
企画 |
岩手日報社広告事業局 |
掲載紙 |
岩手日報 |
制作 |
河西智彦(博報堂)
横尾美杉(フリー) |
掲載日 |
2017/3/11 |
扱い |
オープン |
スペース/回数/色 |
二連版全30段/モノクロ |
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