Pressnet News 2006年6月
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2006年6月14日

取材源秘匿を認める東京高裁の決定に新聞協会編集委員会代表幹事が談話を発表
「取材報道活動の意義を積極的に認めたもの」と高く評価 


 日本新聞協会編集委員会の白石興二郎代表幹事(読売新聞東京本社取締役編集局長)は6月14日、読売新聞記者による取材源の証言拒絶をめぐり東京高裁が一審の東京地裁決定を取り消したことに対し、「取材報道活動の意義を積極的に認めたもので、高く評価したい」との談話を発表しました。

 東京高裁は14日、米国の健康食品会社の日本法人が所得隠しをしたとする記事をめぐり、読売新聞記者が取材源に関する証言を拒絶したことについて、拒絶には理由がないとした3月14日の東京地裁決定を取り消し、読売新聞側の抗告を認める決定を下しました。

 同食品会社は、米政府が税務情報を日本の国税庁に提供したことから、日本の報道機関に情報が流れ信用が失墜したとして米政府に損害賠償を求め提訴、この訴訟の嘱託証人尋問で、記者が取材源についての証言を拒否しました。一審の東京地裁は、取材源が公務員の場合に拒絶には理由がないとの決定を下し、読売新聞が即時抗告しました。新聞協会は3月17日、日本民間放送連盟と共同で「容認できない」とする緊急声明を発表しています。

[日本新聞協会編集委員会・白石興二郎代表幹事の談話]
「報道機関と取材源の信頼関係が失われれば、取材の自由、報道の自由が危うくなるということを明確に認めた決定だ。決定は、公権力監視を報道機関の重要な役割と認め、取材源秘匿はそのためにも必要とした上で、取材源に守秘義務違反があったとしても、国民への自由な情報流通の確保という公益のためだから取材源の秘匿は許されるとした。取材報道活動の意義を積極的に認めたもので、高く評価したい」

2006年6月2日

 新聞特殊指定存続決定について「新聞協会会長談話」を発表


 公正取引委員会は6月2日、今回の新聞特殊指定の見直しについて、結論を出すことを見合わせる方針を発表しました。
 公取委の決定を受け、新聞協会は「新聞協会会長談話」を発表いたしました。


新聞特殊指定に関する公取委決定について
北村正任・日本新聞協会会長の談話

平成18年6月2日

 公正取引委員会が新聞特殊指定見直しの結論を見合わせたことは、特殊指定堅持を強く求めてきたわれわれ新聞界の主張や超党派の国会議員、多くの有識者や国民の方々の意見を適切に判断したものと受け止める。

 新聞は国民の「知る権利」に応え、民主主義の根幹を支える使命を担った商品である。新聞特殊指定は半世紀にわたり再販制度と一体となって、国民の購読の機会均等を可能にしている戸別配達制度を支えてきた。

 特殊指定の見直しは、公取委の行政判断のみに委ねられるという構造になっているが、このことは法改正にも匹敵する重大な問題である。公取委には今後とも新聞の憲法的位置づけ、文化性、公共性に十分配慮して対応していただくことを切に期待したい。

 新聞特殊指定が堅持されたいま、新聞各社は改めて自らの使命を十分認識し、よりよい新聞づくりに励むとともに、世界に類例を見ない戸別配達網の維持、発展と正常販売に一層努力していく所存である。


以  上