
日本新聞協会は1月20日、平成21年の「技術開発賞」は該当なしとし、「技術開発奨励賞」の授賞社を決定しました。
両賞は、新たな新聞製作技術の開発に貢献したメーカーに対し、実用化への促進奨励とその開発努力へ贈られるもので、JANPS2009(第20回新聞製作技術展)に展示された製作機器・システムが対象となります。各社の授賞件名、授賞理由は次のとおりです。
表彰式は3月12日(金)の技術委員会の席上行われます。

該当なし

新聞各社が校閲部門を縮小させる中で、「Just Right!4 CE」は記事中の誤字、誤用を効率的にチェックし、校正作業の負担を軽減、「lV/R.4」は各社の用字用語を辞書として各端末に配備し、記事作成段階から用語や表記ルールを統一するなど、評価できる。変換辞書の精度など、今後のさらなる機能向上に期待する。
1セットの新聞輪転機で本紙を印刷しながら別刷りなどを同時印刷できる「GEMINUS」の開発は、小ロット・多品種印刷など、生産設備の有効活用という観点から評価できる。また、「T-CUTTER」は、輪転機の挙動にあわせてカットオフを制御し、刷り出し、増減速、ペースター後の裁ち切りあわせを自動化するなど、作業の省力化や損紙の低減が期待できる。
新聞だけでなく、インターネット、携帯電話、電子広告媒体など多様化するメディアの特性に合わせたコンテンツ管理、編集、配信環境を提供することを可能にした。マイクロソフトのクラウド技術を利用することで、新聞制作システムの共有化・共同利用、システムの効率的な運用、開発コストの大幅な削減が期待できるなど、評価できる。
これまで受託印刷する媒体ごとに存在していた委託・受託印刷機能を集約し、受託媒体の情報、印刷イメージなどを、自社システムで取り扱いできるデータ形式に変換することで、印刷媒体の追加、変更を容易にできる。追加、変更のたびに発生するシステム改造や確認作業などを軽減することで、委託・受託印刷の効率的な運用が期待できる。
CTPの現像廃液を濃縮させ、再生水と濃縮廃液に分離させる装置で、産業廃棄物である濃縮廃液を従来の8分の1に圧縮させることを可能にした。産業廃棄物の排出量だけでなく、その処理コストが削減できることは、新聞各社が取り組む環境対策の面からも評価できる。
1セットの新聞輪転機で二つの媒体を同時に印刷できる「PRINT COMPLEX」を開発、実用化し、輪転機の効率的な運用方法と可能性を提案したことは評価できる。すでに導入・稼働実績があり、多品種・小ロット印刷への対応、生産設備の有効活用という観点から期待できる。

紙幅を9cm狭める機能をもつ輪転機を導入し、幅315mmの紙面印刷の検証を行うとともに、紙面に埋め込んだドットコードを専用スキャナーで読み取ることでクロスメディアとしての展開が期待できる技術の導入に取り組んだ。新しい技術の実用化に向けて検証を重ね、その成果をJANPSの場で公開したことは評価できる。