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日経に600万円の賠償命じる 名誉毀損で大阪地裁

 大阪府枚方市の清掃工場建設をめぐる談合事件の記事で名誉を傷つけられたとして、中司宏前市長が日本経済新聞社に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6月15日、大阪地裁であった。小海隆則裁判長は「記者による取材活動が十分であったとは到底認めることができない」などとして名誉毀損(きそん)を認め、日経に600万円の支払いを命じた。

 問題となったのは、2007年7月6日付朝刊(大阪版)の「市長、頻繁に接待受ける」などの見出しの記事。中司氏が既に逮捕された大手ゼネコン・大林組顧問から長期間の接待を受け、時々途切れながらもほぼ毎月の時期もあったなどと報じた。

 中司氏は、一度会食したことは認めたものの、その際の飲食代は参加者各自が負担し、さらに長期間接待を受け続けた事実はないと主張。日経は当時の検事正らへの取材の結果、「何度かは知らないが1回ということはないだろう」などの肯定的な回答を得ており、これを疑う事情もなかったと主張していた。

 小海裁判長は、会食を直ちに接待ということはできないとした上で、検事正の発言は「主観的な認識でしかなく、客観的根拠が何ら示されていない」と指摘。当事者や捜査関係者への追加取材が十分ではなく、記述が「極めて薄弱な取材結果にしか依拠していない」とした。

 日経は「主張が認められなかったのは大変遺憾」とのコメントを出した。

 日経は19日、中司氏は29日に控訴した。

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