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日テレ報道、名誉毀損せず 光市事件鑑定医の賠償請求棄却 大阪高裁

 山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件をめぐり、被告を精神鑑定した医師で関西学院大教授の野田正彰氏が証言内容をゆがめて伝えられ名誉を傷つけられたとして、日本テレビに1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が6月29日、大阪高裁であった。田中澄夫裁判長は、名誉毀損(きそん)を認めなかった一審京都地裁判決を支持し、棄却した。

 野田氏は殺害事件の公判で弁護側証人として証言。鑑定資料について「山のようなコピーを渡され全部読むのが面倒くさく、調書その他はばらばらとしか見ていない」などと述べた。日テレの番組はこの証言を紹介し、弁護活動や精神鑑定の信用性を疑問視した。

 野田氏は、発言が重要な資料を選んで鑑定したとの意図だったとした上で、報道が真実ではなく、公益性も公平性もないと主張していた。

 田中裁判長は、証言から意図を理解するのは難しく、「鑑定などを批判的に報道するのは、国民の知る権利に資する」として、野田氏の訴えを退けた。

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