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NIE全国大会福井市で開催 新聞で「考える人になる」 過去最多1780人が参加

 第17回NIE全国大会は7月30、31の両日、「考える人になる~いかそう新聞 伸ばそう生きる力」をテーマに福井市で開かれた。NIE実践教師や新聞社のNIE担当者ら1780人が参加し、人数は過去最多となった。初日はフェニックスプラザで、開会式に続き反貧困ネットワークの湯浅誠事務局長が記念講演、福井県NIE推進協議会の寺尾健夫会長らがパネル討議した。2日目の分科会は同プラザと仁愛女子高校を会場に、公開授業や実践発表などが行われた。大会終了後には教員向けワークショップが開かれた。

 大会は新聞協会が主催。福井県と福井市の教育委員会が共催し、県NIE推進協議会、福井新聞社が主管した。

 開会式では冒頭の仁愛女子高のダンスアトラクションに続き、新聞協会の秋山耿太郎会長があいさつ。「2011年度全国学力・学習調査で福井県はとても優秀な成績を誇っている。背景には生活文化の豊かさに加え、教育面での県独自の取り組みの成果があるのではないか」と、小学校での白川文字学を生かした漢字学習の導入や食育など、特色ある取り組みを評価した。また、2日目の公開授業、実践発表に触れ、「授業に新聞を取り入れるだけでなく、地域社会のよりよい一員となるため主体的に課題を設定し、探求する取り組みを見ることができる」と述べ、NIEが「考える人」を育成し、「生きる力」を伸ばすことを証明する大会になると強調した。

 県教委の林雅則教育長は「グローバル化の時代を担う子供たちは、自分の知識や経験で判断することが求められる。NIEを通じて新聞に興味を持つことは、世間に目を向けさせ、問題発見能力、考える力の育成につながる」とNIEを評価。さらなる発展に期待を寄せた。

 福井新聞社の吉田真士代表取締役社長は「世の中は複雑化し、イエス、ノーで答えが出ない難しい問題を抱えている。社会の窓といわれる新聞の持つさまざまな力を最大限に活用し、子供たちに考えることの素晴らしさや生きる喜びを知ってもらいたい」と抱負を述べた。

 続いて湯浅氏が「教育と福祉は出会えるか? 厳しい時代の中で、子どもの『生きる力』とは?」と題し記念講演した。考えるための時間と空間の確保が民主主義の基礎であるとした上で、生活に追われ、考える時間のとれない人が増えていると指摘。格差や貧困に苦しんでいる人が赤の他人であっても、自分の問題として捉え、解決策を考える必要があると話した。その上で、「教えられたことを知っているだけではなく、自分で考え、意見を交換し、議論して考える人になっていくことが、学校空間だけでなく社会全体で必要とされている。それができなくなっていることが、格差、貧困問題にもつながっている」と訴えた。

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