1. 日本新聞協会トップページ
  2. すべてのヘッドライン
  3. 新聞協会ニュース
  4. 「よい国作る心、記者と同じ」 JAXA的川教授、宇宙開発と報道で講演 ニュースパーク

「よい国作る心、記者と同じ」 JAXA的川教授、宇宙開発と報道で講演 ニュースパーク

 日本新聞博物館(ニュースパーク、横浜市)は9月8日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣名誉教授による講演会「『宇宙』から学んだこと」を開催した。開催中の企画展「未知への挑戦を見つめて~宇宙開発と新聞報道」の関連イベント。毎日新聞社の元村有希子科学環境部副部長を聞き手に、宇宙に興味を持ったきっかけや、宇宙開発をめぐる報道への期待を語った。親子連れら101人が熱心に聞き入った。

 宇宙開発に関し、的川氏が覚えている最も古い報道は、1955年1月3日のペンシルロケットを紹介する毎日新聞の記事だ。「ロケット開発について話す家族の会話から、新しい時代の息吹を感じた」という。宇宙開発を通し、科学技術の進歩に貢献してきた的川氏は、「新聞記者とは立場は違うが、よい国を作りたいと思う心は同じだ」と話した。

 子供の頃に「何光年もの遠くの星を見て、宇宙の奥行きに魅力を感じた。今見ている星は、宇宙の歴史だと思った」ことが、宇宙開発の仕事に携わるきっかけだったという。知りたい、行きたいという好奇心を満たそうと宇宙の歴史を解析する中で、命の短さや尊さを学んだと述べた。

 「星を見て宇宙の奥行きに興味を持つ子供もいれば、星の色の違いを不思議に思う子供もいる。子供の興味を大切にし、何か聞かれたら一緒に考えてあげてほしい」と、会場の保護者らに呼び掛けた。

 メディアには、長期的な視座から一貫した姿勢での報道を望むとし、「デスクの仕事が重要だ。失敗を報道する際にも、その影響をしっかり考えてほしい」と訴えた。元村氏は、「デスクが迷うのは、失敗を励ます記事にするか、批判するかだ。軽い失敗でも国費を費やした以上、国民に知らせなければならないと考えている」と応じた。

ページの先頭へ