1. 日本新聞協会トップページ
  2. すべてのヘッドライン
  3. 新聞協会ニュース
  4. 各地で新聞週間記念の集い 東京は天文学と報道で討議

各地で新聞週間記念の集い 東京は天文学と報道で討議

 新聞協会と地元の報道各社が主催する新聞週間「記念の集い」が、今年も東京、大阪、名古屋、福岡の4地区で開かれた。各会場で講演やパネル討議など、さまざまな催しが行われた。東京地区は10月19日、東京・日比谷公園の日比谷図書文化館大ホールで開かれた。パネル討議「宇宙のロマンを伝える」に国立天文台長の林正彦氏、タレントの松尾貴史氏、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の満田和久宇宙科学研究所教授が登壇。東大大学院の横山広美准教授がコーディネーターを務めた。103人が耳を傾けた。

 冒頭、天文学と報道の関係について横山氏は「この20年で、新聞に銀河という単語が登場する頻度はとても増えた。天文学は報道機関との関係を大切にしている」と話した。満田氏は、「研究者が分かりやすく説明しようと思うと、逆に分かりにくくなる。リリースを基に、私たちの説明よりも分かりやすく、正しく伝えたメディアもあった」と報道機関を通して広報する際の難しさを話した。

 「大きな発見でなくとも説明を付け資料を出している。記者の質問も高度な内容になってきたし、正しく伝えてくれているという実感がある」と評価したのは林氏。横山氏は「記者が勉強しているので、学者が説明しやすい状況はできている」と賛同した上で、「ジャーナリズムには番犬と応援団の役割を期待したい。双方の緊張感が重要なのではないか」と指摘した。松尾氏は「報道機関は健全な疑心を持つことが大切だ。話題ものや権威の前では、事実確認が甘くなっているのではないか」と述べた。

 新聞紙面という限られたスペースで正確な情報を伝えるために、どのように努力していけばよいのかという会場からの質問には、「ニュースとして伝えることが大事だ。興味さえあればその後雑誌や書籍で勉強できる。重要なのは、一般読者が理解できなくても本質的に正しいことを伝えることだ」(林氏)という意見や、「日本の記事は米国の記事に比べて要約に優れている。新聞にはニュースを伝えてもらい、書籍、雑誌で詳しく解説してもらうなど、情報提供する側もいろいろな形を用意する必要がある」(横山氏)などの意見が出された。

                    ◇

 大阪地区は20日、大阪市の朝日生命ホールで、パネル討議「防災、減災を考える―東日本大震災から1年半」が開かれた。愛知工業大地域防災研究センターの入倉孝次郎客員教授、神戸市代表監査委員・桜井誠一氏、兵庫県立舞子高校環境防災科科長の諏訪清二教諭、兵庫県立大看護学部の山本あい子教授が登壇。朝日放送の道上洋三エグゼクティブアナウンサーがコーディネーターを務めた。

 名古屋地区は16日、名古屋市の愛知県産業労働センター「ウインクあいち」ホールで、インフィニティ代表取締役でマーケティングライターの牛窪恵氏による講演「全国に広がる"名古屋系ファミリー&消費"の現在(いま)」と、映画「旅の贈りもの~明日へ~」の上映を行った。

 福岡地区は15日、福岡市の都久志会館で、作家の葉室麟氏を講師に、講演「新聞に期待する―小説家の視点から」を開き、映画「その夜の侍」を上映した。 

ページの先頭へ