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デジタル印刷注目集める 3年ぶり新聞製作技術展

 第21回新聞製作技術展(JANPS2012)が11月27日から3日間、「読む 見る つたえる 今あたらしい新聞技術」を統一テーマに東京・有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開かれた(写真)。新聞協会主催、新聞製作技術懇話会(CONPT)協賛。過去最多の60社・団体が出展し、1万2589人が来場した。デジタル印刷機の実機展示、印刷実演が大きく注目されたほか、在京5新聞社が初めてそろって出展し、3年ぶりのJANPSを盛り上げた。

 27日の開会式では、村田正敏副会長が「新聞界では印刷の受委託などの協業が進んでいる。この流れに弾みが付くイベントにしたい」とあいさつ。CONPTの芝則之会長(東京機械製作所相談役)は「各メーカーの開発成果を3年ぶりにじっくりご覧いただきたい」と述べた。

 下流では、東京機械の「ジェットリーダー1500」が実機展示され、注目を集めた。製版が不要で、少部数・多種の印刷に適したデジタル印刷機に、さまざまなサイズの折りや裁断が可能なバリアブルホルダーを加え、ブロード判やタブロイド判の新聞の可変印刷を実演した。

 三菱重工印刷紙工機械も、各社で導入が進む4×1輪転機「ダイヤモンドスピリット」を紹介。朝日、朝日プリンテックとの3社共同で研究した同機の省電力技術を発表した。その損紙の少なさに着目し、ローラーの本数を半分にすることで消費電力を抑えている。

 上流ではNEC、東芝ソリューション、富士通などがコンテンツ管理システム(CMS)などを出展した。

在京5新聞社も出展

 このほか、在京5新聞社の出展も参加者の関心を引いた。

 朝日は、三菱重工と共同研究した技術をVTRで紹介したほか、今年度の新聞協会賞(技術部門)を中日とともに受賞したモニタープルーフシステムについて展示した。

 毎日は、昨年11月に導入したCMS「Minerva」を紹介。今年5月に創刊した電子媒体「TAP―i」もタブレット端末とともに展示し、記事素材のデジタルメディアへの活用が容易なシステムの特長を示した。

 読売は、上流・下流でのコスト削減の工夫を紹介。CTPシステムの集約化、編集や組み版用端末の仮想化に加え、高精細スクリーン、高濃度インキ、GCR(黒や灰色を3原色の混合ではなく、黒インキの濃淡で表現)の活用によるインキ削減の取り組みを展示した。

 日経の展示は、電子版や工場での地球環境に配慮した取り組み、英紙フィナンシャルタイムズをはじめとした受注紙など、多岐にわたった。グループ会社の日経統合システムも災害対策やセキュリティーに優れたサービスを紹介した。

 産経は、昨年の新聞協会賞(技術部門)を受賞した新聞製作システム「ASURA」のほか、金や銀、蛍光など、より鮮やかな特殊インキの印刷サンプルなどを展示。大学生と協力して制作した紙面を東京機械のジェットリーダーで印刷するなど、メーカーとのコラボレーションも目を引いた。

 新聞協会ブースでは、CTPや高濃度インキなどに関する新聞品質研究会(技術委員会下部)の検証結果を出展した。また、各社の子供新聞も一堂に会した。

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