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新聞製作講座(上流) 災害時の対応事例を報告 仮想化など注目技術の紹介も
第59回新聞製作講座が11月29、30の両日、東京・有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)レセプションホールで上・下流に分かれて開かれた。新聞・通信社やメーカーなどから562人が参加した。このうち上流の講座は262人が聴講。災害やシステム障害などへの対応事例を新聞社の担当者が報告したほか、端末の仮想化やHTML5といった注目の技術が紹介された。
初日はデュプロ販売の見崎幸夫システム事業部長が、同社が開発したiPad(アイパッド)用の記者端末アプリケーションについて講演。アイパッドのみで記事作成用パソコンやカメラ、各種ネットワーク機器等の基本的な役割を全てカバーするアプリで、今後はスマートフォン等、他の端末での展開も予定している。
続いて、中日東京・技術局の八木祥高報道システム部部長ら4人が、同社で実施した工程管理端末の仮想化に関し報告した。ITベンダーにほとんど頼らず、自社で仮想化環境を構築する上での注意点などを説明。特に製品等を選択する際は、書籍や個人のブログなど、参考情報の多さも決め手になるという。
2日目には最初に、愛媛の古田恵一郎メディア推進局次長が災害対策について語った。援助協定に基づく訓練状況や本・支社の通信設備、自家発電機の設置状況を説明。災害だけでなくシステム障害を想定した訓練も実施している。
続く講演「今後の通信手段の考え方~災害時に備えて」では、朝日・製作本部制作セクションの岡崎文吾氏、毎日東京・制作技術局の荒木慎司技術センター副部長、共同・システム局の石原宏システム技術部長が登壇。各社の衛星電話などの準備状況について報告した。岡崎氏は「複数のキャリアの衛星電話を用意する必要がある」とし、荒木氏は「災害時にセキュリティーは無視されがちだが、非常時こそ重要だ」と語った。
最後に、NTT研究企画部門の西條直樹主任研究員ら2人が、現在国際標準化が進んでいるHTML5について説明した。HTMLはテキストをブラウザーに表示するためのコンピューター言語で、映像や音楽などの利用の進展に合わせ、バージョンアップが進んでいる。