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「出会いを提供」が共通点 学校図書館とNIEでセミナー 新聞協会

 新聞協会は6月22日、日本NIE学会、全国学校図書館協議会と共に、「『読書センター』『学習・情報センター』としての学校図書館とNIE」をテーマに事務局会議室でセミナーを開いた。シンポジウム「学びのコミュニティーをどう作るか~学校図書館とNIE」では、元NIEアドバイザーら4人が、図書館学習とNIEの実践方法について意見交換した。NIE実践教師や司書教諭ら89人が参加し、熱心に耳を傾けた。

 シンポジウムに先立ち、文部科学省の常磐豊大臣官房審議官(高等教育局担当)が「グローバル化時代における国語力の育成」をテーマに講演した。グローバル化時代に活躍できる人材に欠かせない思考力と言語力を育てるため、学習指導要領に言語活動の充実が盛り込まれたと説明した上で、「新聞や学校図書館の活用が学習指導要領に明記されている。教師が日々その有用性をアピールすることで、予算措置につながる」と呼び掛けた。

 シンポジウムには、文科省国立教育政策研究所の杉本直美学力調査官、NIE学会の小原友行会長(広島大大学院教授)、元NIEアドバイザーで神奈川県横須賀市立田戸小の臼井淑子教諭、全国学校図書館協議会の稲井達也参事(日本女子体育大教授)が登壇した。神奈川県NIE推進協議会の高木まさき会長(横浜国立大教授)が司会を務めた。

 杉本氏は2010年度の全国学力学習状況調査で、架空の新聞から情報を読み取らせる問題を中学生に出題した。「自分の必要な情報を素早く読み取る能力に問題のある生徒がいる」と話し、新聞全体を使ったリテラシー教育が必要だと述べた。

 「図書館とNIEの共通点は、児童・生徒に新しい出会いを提供することだ」と話したのは小原氏。情報の背景を考えることで思考力・判断力・表現力など「活用型学力」が身に着き、学習意欲が高まると強調した。

 臼井氏は読書センター、情報センターとして使いやすい学校図書館作りの実践例を紹介した。月ごとにテーマを設定して魅力ある配架にしたり、ボランティアの協力を得て常時開館する環境を整えたりするほか、「学校・学級便りなどで家庭での読書活動やNIEの重要性を訴えていく必要がある」と話した。

 稲井氏は、学校図書館でNIEを実践することで、「新聞で知った情報を図書館で調べる主体的な態度の育成につながる」と説明した。

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