「沖縄展」で講演会 ニュースパーク

 新聞博物館(ニュースパーク、横浜市)で7月13日、開催中の「琉球新報創刊120年企画展 報道カメラマンが見た激動のOKINAWA42年」の関連イベントとして、講演会が開かれた。琉球新報東京支社報道部の松堂秀樹記者が「普天間飛行場の県内移設を強行しようとする日米両政府―オスプレイ配備の背景」をテーマに講演した。元世界自然保護基金(WWF)自然保護室の花輪伸一氏は「琉球列島の生物多様性と世界自然遺産」をテーマに話した。2人は聴講した105人に、沖縄の現状を訴えた。

 松堂氏は米統治下の沖縄に、日本全国から基地が集約された経緯を説明。米議会の撤退・削減論や近代戦における役割の低下を指摘し、基地を沖縄に置く合理性を否定した。また、昨年10月6日付ニューヨーク・タイムズ電子版に掲載された風刺画を紹介。「米紙が沖縄の現状に理解を示しているのに、国内メディアはあまり紹介してくれない」と話した。

 花輪氏は、多彩な固有種が生息している琉球列島は「東洋のガラパゴス」として知られており、絶滅危惧種の多さなどから世界自然遺産への登録も目指していると説明した。しかし、豊かな自然は公共事業で破壊されているという。「自然保護という言葉は報道によって人々に理解されるようになってきた。しかし、実生活と切り離して余裕のあるときにやればよいと思われている」と指摘。世界では環境破壊で農林水産業が成り立たず、生活ができなくなる人もおり、自然を守ることは人権や生活を守ることと同じだと訴えた。

 企画展は8月18日まで。3日には関連イベント第2弾として、琉球の松元剛編集局次長兼報道本部長兼NIE推進室長・論説委員が「命の二重基準と民主主義―沖縄基地問題の深層」をテーマに講演する。

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