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経験と教訓生かし 復興へ役割果たす マス倫懇、仙台で全国大会

 マスコミ倫理懇談会全国協議会の第57回全国大会が9月26日、仙台市の仙台国際ホテルで開かれ、新聞、通信、放送、出版、広告など111社・団体から323人が参加した。メーンテーマは「震災被災地で問う 日本のあすとメディアの責任」。全体会議、講演に続き、テーマごとに分科会で討議した後、大会申し合わせを採択した。東日本大震災の経験と教訓を生かして報道し続けることは責務であり、復興に向けてメディアとしての役割を果たしていくことを確認した。翌27日は、3コースに分かれ被災地を視察した

 仙台市での開催は20年ぶり3回目。あいさつに立った河北の一力雅彦代表取締役社長は、「復興はこれからが正念場だ。遠い地の過去の出来事として捉えられ、記憶が薄れつつある中、被災地は危機感を抱いている。被災地の今を丁寧に伝えていくことが、より一層求められている」と訴えた。

 続いて、作家・熊谷達也氏が「地域の言葉、言葉の力~震災が露(あら)わにしたもの」と題し基調講演した。震災発生後、沿岸部の知人の安否や救援活動の状況を知りたかった仙台市在住の熊谷氏は、東京での水の買い占めや計画停電などのニュースに違和感を覚えたという。「東京発の情報は全国で受け入れられるだろうという認識がメディアにあり、その〝ずれ〝が震災であらわになった」と指摘した。

 また、地元メディアは毎日、被災地のニュースを伝えていると評価した上で、「地域の言葉、人に寄り添う言葉を大事にしてほしい」と投げ掛けた。

 分科会では、震災報道の継続、防災・減災報道、原発報道のほか、復興支援広告など7テーマで討議した。全体会議の議長を務めた河北の鈴木素雄編集局長は、「今大会の議論を通じ、共感力を磨かねばならないと感じた。被災の教訓をわがこととして、いかに喚起できるかが問われている」と総括した。

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