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各地で新聞週間記念の集い 東京地区はスポーツ報道で討議

感動や価値観の共有が役割

 新聞協会が地元の報道各社と主催する新聞週間「記念の集い」が、今年も東京、大阪、名古屋、福岡の4地区で開かれ、各会場で講演やパネル討議などの催しが行われた。東京地区は10月21日、東京・内幸町のプレスセンターホールで元陸上選手の為末大氏が講演、スポーツ報道をめぐるパネル討議も行われ、205人が耳を傾けた。

 アスリートの社会的自立を支援する「アスリートソサエティ」の代表理事を務める為末氏は、「スポーツの魅力をより良く伝える」と題して講演した。「マスメディアが発達していない国では五輪選手への評価が低い。スポーツとマスメディアは共闘関係にある」と指摘。スポーツ報道でメディアが果たす役割は、感動的瞬間や反ドーピングといった社会的価値観の共有だとした。また、スポーツ報道をより良くするために、戦略の解説記事や、スポーツの科学的側面からの分析を充実するよう提言した。

 パネル討議「スポーツ報道の舞台裏」には為末氏ら4人が登壇した。元スキーノルディック複合選手でスポーツキャスターの荻原次晴氏は現在、現役選手にメディアトレーニングを講義する。海外選手と比べ日本選手は、情報発信が苦手だと指摘し、短くても社会とつながるコメントを自分の言葉で発信するよう選手に伝えているという。このほか、世間の注目度が低い個人競技の選手の方が、プロの団体競技選手と比べて情報発信への意識が高い場合が多いと述べた。

 昨年夏に五輪が開かれたロンドンでは、開催決定時から市民が気軽にスポーツに親しむことができるよう環境整備が進められていた。読売東京の結城和香子編集委員は、「市民のスポーツ参加は人生を豊かにする。東京五輪に向け、市民が関われるよう、スポーツ界とメディアが一緒になって考えるべきだ」と話した。

 サンケイスポーツの牧慈運動部次長は、選手のマネジメント会社が間に入った取材が増え、伝える情報が減った現状を語った。その上で、「ファンの皆さまのおかげです」といったありきたりなコメントがあふれていると指摘し、選手・指導者は情報発信の意識を変える必要があると述べた。

 コーディネーターを務めた元マラソン選手でスポーツジャーナリストの増田明美氏は、中学・高校時代の活躍が掲載された新聞を今でも保管していると明かし、「活字で評価してもらった時の喜びは忘れない」と話した。

 大阪地区は19日、大阪市の朝日生命ホールで、元サッカー日本代表の釜本邦茂氏の講演と映画「利休にたずねよ」の上映が行われ、270人が参加した。

 名古屋地区では11日、名古屋市の愛知県産業労働センター「ウインクあいち」で東進ハイスクール講師の林修氏が講演、映画「くじけないで」も上映された。約800人が参加した。

 福岡地区は10日、福岡市の都久志会館で聖学院大の姜尚中教授が講演した。九州写真記者協会賞入賞作品のスライド上映も行われ、600人ほどが参加した。

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