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新聞製作講座・下流 モニタープルーフなどの報告聞く

 11月21、22日の第60回新聞製作講座・下流部門には、282人が参加した。モニタープルーフや高濃度インキについての報告を聞いた。

 従来の紙で出力したプルーフに代わり、モニターで色を確認するモニタープルーフは、用紙やインキなど資材コストの削減などのメリットがあり、新聞各社で導入が進んでいる。

 読売は2005年からモニタープルーフの研究を開始、09年に運用を始めた。現在、富士通製120台を利用している。中日は10年から実現に向けた本格的な検討を開始、現在は11工場で32台を導入している。インテックの端末を利用。11年10月には自社のディスプレーで他社の色見本を表示できるシステムを朝日と構築した。読売は初期コストを約3年で回収、中日もその見通しだという。

 読売の永田史樹氏(グループ本社社長室システム企画部)は、環境光の統一やインキミスト対策が苦慮した点だと説明。色評価用蛍光灯の付いた色見台を設けることで各工場間で異なる環境の差異をなくすとともに、パソコン本体を防じんラックに収容するなどで対応している。

 中日の永井達氏(技術局印刷技術部)は、従来のプリンター出力は▽速度が遅い▽煩雑な仕分け作業が必要▽色品質の管理が大変―などの課題があったと説明。モニタープルーフの導入が課題の解決につながったと指摘した。

 下野は11年2月、高濃度インキの使用を始めた。阿部博下野新聞印刷センター技術部長は、導入の目的として▽コスト削減▽裏抜け対策▽品質の向上―を挙げた。カラー広告で使うインキ量は約20%減少した。高濃度化したのはC(藍)、M(紅)、Y(黄)で、K(墨)は現在高発色化のテスト段階だという。高濃度インキと併せ、減斤紙を導入。裏抜けの問題は依然あるが、Kの高発色化を進めることで軽減していきたいとの考えを示した。

 山梨日日は05年7月、高濃度インキについてサカタインクスから共同研究の依頼を受けた。ロングランテストなどを経て、09年度からタワー機全てでサカタの高濃度インキ「ルーチェ」を採用している。10年2月にはDICグラフィックスから高濃度インキ開発についての協力要請があり、同7月から同社の「PROUD」をサテライト機で採用しているという。

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