1. 日本新聞協会トップページ
  2. すべてのヘッドライン
  3. 報道界ニュース
  4. BPO、放送倫理上問題と見解 テレ東ドキュメンタリーで

BPO、放送倫理上問題と見解 テレ東ドキュメンタリーで

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(委員長=三宅弘弁護士)は1月21日、オウム真理教の後継団体アレフを扱ったテレビ東京のドキュメンタリー番組について、プライバシーへの十分な配慮を欠き、放送倫理上の問題があったとする見解を発表した。出演した男性信者が、容姿や私信を同意なく公開されプライバシー権を侵害されたと申し立てていた。アレフの危険性を追及する番組内容には、高い公共性と公益性を認めた。

 問題となった番組は2012年12月30日放送の「あの声が聞こえる~麻原回帰するオウム」。アレフの現状と若い入信者の増加を取り上げた。番組は申立人となった男性信者の顔にぼかしを掛け、声を機械処理で変えていたが、年齢、出身大学、実家の所在地や外観、友人と写った写真を放送した。

 委員会は、男性を知る人なら人物を特定できる状態だったと認定した。その上で、カウンセラー側のみの承諾で行われた脱会カウンセリングの隠し録音や、両親に宛てた手紙の内容を本人の同意を得ず放映したことに倫理上の問題があると指摘。「プライバシーへの十分な配慮があるとは言えない」と結論付けた。プライバシー権侵害の有無については、意見が一致せず判断を見送った。

 決定を受け、テレビ東京は「主張が一部受け入れられなかったが、決定内容を精査し、今後の取材と放送に生かす」とコメントを発表した。

ページの先頭へ