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カリキュラム化で議論 NIE学会と共催セミナー 各地の状況を報告 新聞協会

 新聞協会は1月26日、日本NIE学会と共催でセミナー「小学校でのNIEカリキュラムを考える―NIEのカリキュラム化の現状と課題」を事務局会議室で開き、教師ら57人が参加した。さらにNIEを広げるには、誰でも取り組めるよう各校の年間指導計画にNIEが盛り込まれ、カリキュラム化されることが鍵となる。セミナーでは実践教師らの報告を踏まえ、指導計画にNIEを組み込むことの是非や在り方について議論した。

 冒頭、NIE学会の谷田部玲生常任理事(桐蔭横浜大教授)があいさつし、「各地の実態を踏まえたカリキュラム作りのため活発な討議を期待したい」と述べた。

 京都文教大の橋本祥夫准教授は各地の状況を報告した。各都道府県のNIE推進協議会によると、既にカリキュラム化を実施していたり、検討したりしている市町村教育委員会があるのは、18都道府県にとどまった。NIEアドバイザーへの調査では、NIEを盛り込んだ指導計画が作成できない理由について、「必要性は感じるが、教育委員会などの理解がない」「NIEの認知度が低い中、必要性を感じない」といった声が寄せられた。

 今年3月まで実践校としてNIEに取り組む埼玉県長瀞町立長瀞第二小の市川宝生研究主任は、「各教科の授業計画の中に位置付けないとNIEは広まらない」としつつ、新しいニュースを扱うことが新聞活用の利点の一つであることを考えると、年間計画には入れづらいという。

 東京都北区立滝野川小の関口修司校長は「無理せず指導計画に位置付けることが必要だ。朝のNIEタイムなど教師が苦労しない仕組みが作れれば、人が代わっても継続する」と指摘した。

 新聞協会の吉成勝好NIEコーディネーターも、単元ごとなど部分的にNIEを盛り込むことから始めるべきだと語った。

 参加した教師らからは、NIEのカリキュラム化に賛成する声が多く上がった。一方で、「あまり細かく作ると、NIEの柔軟性や多様性といった魅力が損なわれる」といった意見もあった。

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