1. 日本新聞協会トップページ
  2. すべてのヘッドライン
  3. 報道界ニュース
  4. 倫理違反とは言えず 日テレの偽被害者証言でBPO

倫理違反とは言えず 日テレの偽被害者証言でBPO

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長=川端和治弁護士)は3月5日、日本テレビの情報番組「スッキリ!!」で詐欺の被害者として証言した人物が、被害者ではなく取材に協力した弁護士の事務所職員だった問題で、「裏付け取材の不足は否めないが、放送倫理違反とまでは言えない」とする意見を公表した。弁護士本人が証言者を紹介し、取材にも立ち会っていたことを考慮した。

 審議対象となった放送は2012年2月29日と6月1日の特集。インターネットの出会い系サイトを利用した詐欺について取り上げた。取材スタッフがネット詐欺を専門とする弁護士に取材協力を求めたところ、被害者とされる男女2人を紹介され、インタビューを放送した。13年7月に外部から指摘があり、日テレの調査に対し、弁護士が職員に指示したことを認めた。

 BPOは、日テレが事実を確認した翌日の番組で誤りがあった部分を特定した上で、詳しく説明したことについて、「視聴者に対する説明責任を十分に果たした、前例を見ないほど的確なものであった」と評価した。再発防止策についても、「類似事案を起こさないための努力を継続していることは評価すべきだ」と述べた。

 一方、主な責任は弁護士本人にあるとはいえ、被害を裏付ける物品の提示を拒まれたため証言の裏付けが不十分になったと指摘した。その上で、「視聴者の信頼を損なうことになったのは紛れもない事実である」とも言及した。

ページの先頭へ