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朝日記事、名誉毀損せず 東大医科研・中村氏の請求棄却 東京地裁

 東大医科学研究所付属病院のがんペプチドワクチンの臨床試験に関する報道で名誉を傷つけられたとして、医科研ヒトゲノム解析センター長だった中村祐輔氏らが朝日新聞社と記者に2億円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が5月12日、東京地裁であった。笠井之彦裁判長は、名誉毀損(きそん)を認めず、請求を棄却した。

 問題となったのは、2010年10月15、16日付の朝刊に掲載された「臨床試験中のがん治療ワクチン 『患者が出血』伝えず 東大医科研、提供先に」などの記事。

 中村氏らは「被験者の安全や人権保護よりも薬の開発と金もうけを重視したという印象を読者に抱かせる」と主張した。

 笠井裁判長は「記事の見出しなどで、消化管出血を伝えなかった主体は『医科研』と明確に記載されており、原告らの社会的評価を低下させるとはいえない」と判断した。

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