「新聞広告」展が開幕 ニュースパーク

加盟各紙掲載の67点展示

 新聞博物館(横浜市、ニュースパーク)で6月7日、企画展「今の時代の新聞広告―信頼を読者に」が開幕した。新聞協会加盟各紙に掲載されたさまざまな広告から、現代の新聞広告の役割を考える。新聞協会の新聞広告データアーカイブ収録の広告から67点を展示している。

 広告データアーカイブの分類に基づき、「企業ブランドをつくる」「社会へのメッセージ」「地域を育てる」といった12のテーマごとに、狙いや読者からの反響とともに紹介する。

 「新聞社のパワーを利用する」のコーナーでは、愛知県の新聞社6社とラジオ4社が取り組んだ交通事故防止啓発キャンペーンの一環で掲載した広告を取り上げた。シンプルなメッセージを数社で紹介し、社会的なメッセージを広範囲に伝えた。

 「クリエーティブが光る」のコーナーでは、人気漫画「ONE PIECE」の発行部数3億冊突破を記念して、発行元の集英社が出した広告を紹介した。47都道府県ごとに、キャラクターが各地の名所を訪れるといった内容が、ファンの間でツイッターやフェイスブックを通じて話題になり、読者からの反響は大きかった。

 「異業種、複数メディアをつなぐ」のコーナーで紹介する東京都港区の広告「港区観光マップ」は、掲載された観光地の写真にスマートフォンをかざすと、AR(拡張現実)で動画を再生できる。最先端の技術を利用した事例だ。

 12テーマに加え、「東日本大震災と新聞広告」のコーナーも設けた。震災からの復興を応援する広告を展示している。水や日用品が不足する中で髪や肌のケア方法を伝える資生堂の広告を紹介。信頼性の高い新聞が、公共性の高いメッセージを伝えるために利用されている事例だ。このほか、新聞協会広告委員会が実施した2013年度「全国メディア接触・評価調査」の結果を冒頭に展示。新聞広告の信頼性や実用性は高く、生活に密着した広告メディアだとの評価を受けていることを紹介している。

 企画展は7月20日まで開催する。関連イベントとして6月28日の午後1時30分から、アートディレクターの森本千絵さんの講演会を開く。詳細は同館ホームページで告知する。問い合わせは同館(電話045・661・2040)まで。

 2日に終了した企画展「日本初の女性報道写真家 笹本恒子100歳展」(東京新聞、共同通信社共催)は過去の企画展で最多となる2万3040人が訪れた。今後は全国各地で巡回展が予定されている。

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