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読売が小学館に逆転勝訴 ポスト記事は名誉毀損 東京高裁

 権力と一体となって報道したとの週刊ポストの記事で名誉を傷つけられたとして、読売新聞東京本社が発行元の小学館に2千万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が6月26日、東京高裁であった。須藤典明裁判長は、小学館に100万円の支払いを命じる読売側逆転勝訴の判決を言い渡した。

 問題となったのは2013年4月13日号に掲載された「海外取材までして警視庁『2ちゃんねる潰(つぶ)』を応援する読売の"見識"」の記事。2ちゃんねるの関係先が警視庁の捜査を受けた事件を報じた読売新聞の記事について、「当局の意向を忖度(そんたく)し、先棒を担いだ」「言論機関が表現の自由に鈍感だというのは悲しい」などと報じた。13年12月の一審東京地裁判決は、記事の大半は抽象的な内容で社会的評価は低下していないとして、読売側の請求を棄却していた。

 小学館は「読売は反警察の姿勢が高い評価を得ている報道機関ではない」として、社会的評価は低下しないと主張した。須藤裁判長は「国家権力から独立し、客観的かつ公平な立場で報道することで国民の信頼を得ることが最も重要である報道機関が、表現の自由に鈍感で、言論機関に値しないとの印象を与える」と判断。小学館は幅広い分野の質の高い学術書や文芸書を出版しており、高い評価を得ていることから、週刊ポストも一般読者から必ずしも内容が不正確だと受け取られてはいないとして、名誉毀損(きそん)を認めた。

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