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全国大会・徳島 NIEの学習効果をシンポジウムで討議

 NIE全国大会初日の7月31日、「『親しむ』ことから『学び』を広げる」との基調提案を受け、シンポジウム「子どもに意欲を持たせるNIEの在り方」が開かれた。NIEの学習効果や学びの在り方などについて話し合った。

 記念講演を行った苅谷剛彦オックスフォード大教授、徳島新聞社の三谷徹編集局読者室NIE推進担当部長、NIEを実践している徳島市佐古小の藤田賀史教諭、小学生のときにNIEを体験した理化学研究所研究員の田尾賢太郎さん、中学1年の野村龍葵(りゅうき)君と母親の野村佳余子さんが登壇した。司会はNIEアドバイザーで徳島県吉野川市立森山小教諭の野口幸司氏が司会を務めた。

 脳科学を研究する田尾さんは、小学生のころにNIEの授業を体験したという。「研究は文献をさかのぼって調べていくことが必要になる。情報を比べた上で根拠を突き詰めていくという研究の原点は、NIEにある」と話した。苅谷氏も、新聞を2紙購読していた家庭環境によって、研究者に必要な比較する視点が身に着いたと語った。

 小学5年で新聞作りなどのNIEを経験した龍葵君は「新聞に親しむことで身に着いた読解力が、中学受験に役立った」と話し、母の佳余子さんは「日記の文章力も上がっていた」と成果を述べた。一方で、佳余子さんは家庭での新聞活用を振り返り、「学校でのNIE活動をよく知っていれば、もっと子供にとってよい使い方ができたのではないか」と話した。

 藤田氏は、NIEを広げていくために「新聞を面白いと思う子供を一人でも多く育てて、NIEの裾野を広げていきたい」と話した。三谷氏は、新聞社には出前授業などの支援体制もあるので、気軽に使ってほしいと話した。

 最後に苅谷氏は、主体的に行動し、結果を振り返り、考えながら行動していく永遠のサイクルが民主主義だと述べ、そのサイクルを根付かせるための取り組みの一つがNIEだと強調した。

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