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「全教育機関でNIEを」 全国大会、徳島市で開催

 第19回NIE全国大会は7月31日から2日間、「よき紙民(しみん)になる~子どもに意欲を持たせるNIE活動」をテーマに徳島市のあわぎんホールで開かれ、NIEを実践する教師や新聞社の担当者ら約960人が参加した。初日は開会式や記念講演、基調提案に続き、教師やNIE経験者らによるシンポジウムを開いた。2日目の閉会式では、「NIEが全ての教育機関で普通の教育的な営みになるよう努力していきたい」と総括した。

 大会は新聞協会主催、徳島県と徳島市の両教育委員会が共催、徳島新聞社と徳島県NIE推進協議会の主管で開かれた。

 開会式では新聞協会の白石興二郎会長(読売)らがあいさつ。白石会長は「デジタル社会では情報活用力が求められる。新聞はその格好の学習材だ。学校や家庭で日々触れることで、子供たちの目を社会に向けさせ、言葉の力を豊かにする。次世代の育成のために新聞は大きな役割を果たす」と述べた。

 県教育委の佐野義行教育長は「主体的に学習に取り組む態度を育てる上で、NIE活動は極めて有効だ」と話した。

 徳島新聞社の植田和俊理事社長は「子供たちには、新聞を読むことで社会に関心を持ち、考えをしっかり持てる大人になってほしい。大会を機に、学校の枠にとらわれず、社会や地域で子供を育てていく機運が高まることを期待する」と話した。

 続いて、苅谷剛彦オックスフォード大教授が「『賢い市民』と教育」と題して記念講演した。苅谷氏は、民主主義社会を担う人材になるには基盤となる知識だけでなく、社会で起きている最新の情報を摂取する必要があると指摘した。その上で、教育においてメディアと接する意義は、とりわけ後者を得ることにあると述べた。また、「新聞は社会を切り取る窓だ。教育では、それを客観的に認識しなければならない。過去の報道や海外の報道などと読み比べることが有効だ」と話した。

 続いて県NIE推進協議会の会長を務める原卓志・鳴門教育大教授が、「『親しむ』ことから『学び』を広げる」と題し、子供たちが自発的に新聞を読むようになる取り組みが重要だと基調提案した。これを受け、シンポジウム「子どもに意欲を持たせるNIEの在り方」が開かれた。

 2日目は公開授業や実践発表のほか、NIEを取り巻く課題について研究者や教師らが議論する特別分科会が開かれた。

 閉会式では原氏が、「教師自身がNIEの実践を楽しみ、生徒が新聞に親しむことを通じて、未来に生きる人々に夢と希望を語り伝えることができる人間を育成しなければならない」と強調。これを目標に、NIEの普及にさらに努力すべきだと述べた。

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