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アセアン2記者が来日 政治体制と報道で意見交換 新聞協会

 新聞協会の第35回アセアン記者研修計画に基づきタイとベトナム2か国2記者が9月2日、来日した。5日には両国メディアの概況について事務局会議室で報告会を開き、政治体制が報道に与える影響について、国際委員会委員らと意見交換した。

 タイ・ラット紙のタチカーン・デチャポン外信部記者は、軍事政権下で進むメディア規制の状況を報告した。政権に批判的な学者や元政府職員への取材が禁じられたほか、軍政の政策を掲載するために紙面の一部を割くよう義務付けられていると指摘。不敬罪による訴追やウェブサイトの公開差し止めも相次いでいるという。タチカーン記者は「タクシン政権でも報道機関への圧力はあったが、憲法の保障があった。現在は軍事政権が人々を威圧している」と訴えた。

 ベトナム人民軍新聞のファム・ミー・ハイン記者はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用が急速に進むベトナムでも、紙の新聞は依然、重要な役割を果たしていると説明した。オンラインで知ったニュースが正しいか確かめるために、新聞を読む人も多いという。同紙はベトナム人民軍の機関紙として軍関連記事のほか、政治、経済ニュースなども掲載している。

 研修計画は当初、3か国3人を予定していたが、ミャンマー人記者の入国ビザが発給されず参加できなかった。記者が約30年前に言論活動によって受けた懲役刑の満了を示す証明書を、ミャンマー政府が交付しなかったことが理由だという。

 一行は共同通信社などを視察し、13日に帰国する。

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