各地で新聞週間「記念の集い」開く

東京地区 スポーツ報道の現場から提言

女性指導者ら4氏が登壇

 新聞協会が地元の報道各社と共催する新聞週間「記念の集い」が今年も東京、大阪、名古屋、福岡の4地区で開かれ、各会場で講演やパネル討議などの催しが行われた。東京地区は10月17日、東京・内幸町のプレスセンターホールでパネル討議「日本の未来は女子力が支える―スポーツ報道の現場からの提言」に女性指導者ら4氏が登壇、報道に求めることなどについて意見を交わした。127人が耳を傾けた。

 日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフの高倉麻子氏は、選手の若さや容姿が強調されがちな点や、内容に不満が残るような試合でも「よく頑張った」などと無批判な報道が目立つことを指摘。「結果を正当に評価してほしい。選手は正しい批判を糧に成長する」と求めた。

 シドニー五輪水泳元日本代表の萩原智子氏も、競技以外で注目される状況に触れて、「成績で判断されない取材は女性アスリートにとってきつい」と話した。一方、注目を集めたことで企業の支援を得られ選手生命が伸びた例など、功罪両面を指摘した。

 ノンフィクション作家の小松成美氏は取材する側の意見として、「男女の区別なく取材してほしいという気持ちも分かるが、女性としてどのような工夫や独自性があるのか、女性ならではの考え方も聞いてみたい」との思いで取材に当たっていると紹介した。

 シンクロナイズドスイミング日本代表コーチの井村雅代氏は、2004年アテネ五輪後にメディアの取材が減ったことでシンクロ選手を志す子供が減少し、代表チームの力量が落ちたと分析。その上で、メディアに取り上げてもらうことが、競技人口の増加につながり競技力の強化にもなると語った。コーディネーターはフジテレビの中村仁美アナウンサーが務めた。

 大阪地区では18日、大阪市の阪急うめだホールで、料理研究家の土井善晴氏が講演、映画「みんなの学校」も上映され、約280人が参加した。

 名古屋地区では15日、名古屋市のウインクあいちで直木賞作家の山本一力氏の講演と同氏原作の映画「あかね空」の上映が行われた。800人が参加。

 福岡地区は15日、福岡市の都久志会館で約500人が参加し、直木賞作家の安部龍太郎氏が講演。映画「想いのこし」を上演した。

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