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「証言の信ぴょう性薄い」 慰安婦記事取り消し 北海道

 北海道新聞社は11月17日付朝刊で、いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる故吉田清治氏の証言に関する記事について、「調査した結果、その証言内容は信ぴょう性が薄い」と判断したとし、当時の記事を取り消した。来年、日韓国交正常化50年を迎えることと、朝日新聞が過去の記事を取り消したことを受けて、検証した。

 北海道は朝鮮人女性を従軍慰安婦として強制連行したという吉田氏の証言に関する記事を1991年11月から93年9月までに8回掲載。今回、当時執筆した記者から、報道の経緯を聞いたり、吉田氏が著書で慰安婦狩りを行ったと記述した韓国・済州島の古老や郷土史家、ソウルの研究者などを訪ねたりして証言の内容を検証した。

 その結果、著書と記事の内容を裏付ける証言や文書は得られなかったという。吉田氏は死亡しているが、日本の研究者の間でも証言は学術資料たり得ないとの見方が強く、信ぴょう性は薄いと判断した。

 同社は「報道機関は記事内容に疑問があれば自ら検証し、読者に説明する義務がある。それを怠り、裏付けの乏しい記事をそのままにしてきたことをおわびする」としている。データベースの当該記事には、取り消した旨を付記する。

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