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記者、撮影エピソード語る 2014年報道写真展 講演会を開催 ニュースパーク

 新聞博物館(ニュースパーク、横浜市)で2月21日、企画展「2014年報道写真展」(東京写真記者協会共催)の関連イベントとして、写真記者による講演会が開かれた。噴火した御嶽山の上空から山頂付近で救助を待つ女性の姿を撮影し、14年の同協会賞を受賞した産経東京の大山文兄写真報道局編集委員と、若田光一さんを乗せた国際宇宙ステーション(ISS)が太陽の前を横切る瞬間を捉えた写真で一般ニュース部門賞(国内)を受賞した朝日東京の飯塚晋一写真部記者が登壇した。決定的瞬間が写真に収められるまでの逸話に100人が耳を傾けた。

 大山氏は御嶽山が噴火した翌日、石垣に寄りかかる女性を800ミリの超望遠レンズで空撮。ヘリコプターに同乗していた社会部記者が女性の姿を偶然見つけた。女性の手の位置などから生存を確信したときは記者とともに喜んだという。一方、写真がパネル展示されていることには、「現場を記録した報道写真として紙面に掲載されるのとは意味合いが異なる。亡くなった人や今も取り残されたまま行方の分からない人がいる中、心の整理がついていない」と葛藤を明かした。

 飯塚記者は、太陽とISSの距離が近くなる昼の時間を選び、青森県下北半島の横浜町で撮影。帆立の貝殻で埋め尽くされた海岸で、周辺の漁師から不審そうな目で見られながら空に向けてシャッターを切った。過去にも撮影を試みては天候に左右され阻まれてきたという。「たった1枚の雲に振り回されることもあった。ようやく撮ることができた」と語った。

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