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JANPS2015 見どころ紹介(下流) 資材分野に期待高まる

新聞技術者は刷版に注目

 第22回新聞製作技術展(JANPS2015)の下流メーカーの出展では、完全無処理・ケミカルレスCTPや高濃度インキなど、資材分野の技術に注目が集まる。前回JANPS以降、実際に導入されたデジタル印刷の関連製品や技術も多くのメーカーが披露する。

 「今回は『資材のJANPS』になるのではないか」。こう指摘するのは新聞協会技術委員会の下部組織・印刷部会の村上孝彦副部会長(毎日・技術本部委員)。新聞社の技術担当者は、刷版が最大の目玉になると口をそろえる。

 刷版はレーザーで描画した後、現像処理する際に、現像液や版面を保護するガム液などが排出される。高まる環境対策ニーズに応えるため、各メーカーは廃液を削減する技術を開発し、新製品がそろう。

 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは、製版工程で現像処理が不要となる完全無処理CTPプレートを展示する。この新しい製品を新聞向けに実用化し、販売を始める。

 コダックは新聞印刷での実用化を視野に入れ、無処理刷版を参考出品する。コニカミノルタビジネスソリューションズはガム処理のみで現像液が不要になる、ケミカルレスCTP「BLUE EARTH NP」を展示する。

 環境対策に大きな成果があるこれらの製品だが、村上氏は「自社の製版機が対応できるのか、事前に確認して展示会を見る必要がある」と指摘する。

 前回JANPS以降、多くの新聞社で導入が進んでいるのが高濃度インキだ。使用量を抑えることができる上、発色に優れたこのインキについて安達啓史同副部会長(読売東京・制作局技術二部長)は、「導入が進む中で、各社がどのような特徴を出してくるか注目したい」と指摘する。

 DICグラフィックスはこれまでカラー3色だった高濃度インキ「PROUD」に墨を加えた。墨インキは使用量が多く、高濃度化への期待は高い。顔料など原材料も製造するDICグループの力を結集し、実用化に至った。

 サカタインクスは高濃度インキのほか、高精細スクリーニング導入や輪転機のプロファイル作成をサポートするカラーマネジメント技術を紹介。新聞社社員を対象に実施している技術セミナーなどもPRし、上流から下流まで新聞印刷を支援する総合力を前面に押し出した展示だ。

 インキの高濃度化に伴う水ローラーの汚れという課題に対して、東洋インキは汚れの発生を抑えるH液を紹介するほか、共同出展するニッカは、輪転機の水ローラー洗浄装置と洗浄液を展示する。

 4×1型の導入が進んでいる輪転機は、付加価値に注目が集まる。三菱重工印刷紙工機械は輪転機のインキローラーを半減する「ショートインキング」技術を紹介。前回発表では墨刷りのみだったが、今回カラー印刷でも実現した。

 東京機械製作所は、新聞各社が注目する刷版の自動着脱装置を披露する。

 デジタル印刷技術も大きな見どころだ。相馬信和部会長(朝日・製作本部生産管理部長)は「今後、導入する社が増えるだろう」と話す。

 東京機械は印刷スピードが大きく向上した新製品「JETLEADER 2000」を紹介する。ハワイ報知などデジタル印刷機のこれまでの稼働実績をアピールし、印刷物も配布する。

 サカタインクスもキヤノンの子会社・オセ社のデジタル印刷機を展示する。

 デジタル印刷機と輪転機の特徴を備えた「ハイブリッド印刷」は、DICがコダックのデジタル印刷機器「プロスパー」を実演展示する。

 受委託印刷が進み少部数の印刷や郵送が増える中、周辺機器の技術にも注目が集まる。ストラパックが展示するカウンタースタッカーは、ページ数の少ない新聞でもより整った新聞束が作製できる。KKSは少部数の束作製から包装、宛名の添付までを自動化できる機械を展示する。

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