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新聞で主権者教育充実を NIE全国大会 秋田大会開催 

 第20回NIE全国大会は7月30日から2日間、「『問い』を育てるNIE~思考を深め、発信する子どもたち」をテーマに秋田市の秋田県民会館などで開かれ、NIEの実践教師や新聞社の担当者ら約千人が参加した。初日は開会式、基調提案、記念講演に続き、実践教師や新聞社のNIE担当者らによるパネル討議を開いた。2日目は、公開授業や実践発表、特別分科会を実施。閉会式の講評で、秋田県教育庁の鎌田信教育次長が「新聞は授業を組み立てるヒントの宝庫だ。今後も実践を継続してほしい」と総括した。

 大会は新聞協会主催、秋田県と秋田市の両教育委員会の共催で開かれた。秋田魁新報社と秋田県NIE推進協議会が主管した。

 今年はNIEが日本で提唱されて30年、全国大会は20回の節目に当たる。開会式で新聞協会の白石興二郎会長(読売)があいさつ。これまでの大会を通じNIEに携わる関係者の輪が広がってきたと述べ、「公職選挙法が改正され、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた。主権者教育を充実させるためにも、新聞の役割はますます重要になっている」と強調した。

 秋田県は「"『問い』を発する子ども"の育成」を最重点の教育課題に位置付けている。県教委の米田進教育長は、新聞は世界各国の動きに加え、地域の小さな出来事も扱うとして、「子どもたちの将来に期待される、グローバル社会での活躍と地域課題の解決の両面につながる」と指摘。その上で、「問い」を持つことは、全ての学びの出発点になると語った。

 秋田魁の小笠原直樹代表取締役社長は「子どもたちの豊かな人間性を育むために、教育・新聞界に何ができるのか、具体論が問われている」とし、連携を深める機会にしたいと訴えた。

 県推進協の会長を務める秋田大の阿部昇教授が「新聞と教育の緊密なかかわりは必然―21世紀型学力と民主主義」と題し、基調提案を行った。阿部氏は、自分の判断に根拠を持って説明したり、批判的に考えたりする力が重視されるようになっていると指摘。新聞は教科を問わず、また教科外の活動でもこうした学力を育むことができると強調した。同時に、民主主義を発展させる主権者教育にもNIEは不可欠だと訴えた。

 続いて、教育評論家の尾木直樹法政大教授が「『今を生きる力』を育てる新聞~40年間にわたる新聞活用実践を通して」と題し記念講演。尾木氏は、中高、大学の授業で新聞を活用し続けてきたという。中高の国語教員時代、生徒が記事を切り抜いてノートに貼る取り組みを実践していたことを紹介。続けるうちに、生徒たちは自分の意見や考えも書き込むようになったと話した。

 2日目は公開授業や実践発表に加え、NIEとICTの融合や、学力と新聞活用に関する特別分科会が開かれた。

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