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博物館リニューアルへ 新聞への理解促した15年 8月10日から休館

 新聞博物館ニュースパーク、横浜市)は、8月10日からリニューアルのため休館する。開館から15年、さまざまな展示やイベントを通じ、新聞・ジャーナリズムへの理解を深める機会を提供するとともに、子どもの集客に力を入れてきた。その歩みを振り返る。

 博物館の設立構想は1986年までさかのぼる。当時の小林與三次会長(読売)が、急激な技術革新によって新聞製作機材が廃棄されている状況を目の当たりにし、「新聞製作の機器・資材の収集について工務委員会で検討してほしい」と要請したことが発端だ。89年には博物館委員会が設置され、建設に向けた動きが具体化する。そして2000年10月、「永続的な新聞文化の発展と教育への貢献」を目的に掲げ開館。展示計画の策定に携わった春原昭彦上智大名誉教授は「新聞界が一丸となって作られた博物館は世界的にも珍しい」と振り返る。

 15年7月末までの累積来館者数は83万9356人。14年度は6万6679人の来館者のうちおよそ3割が小・中学生で、学校・教育関係の団体見学は324件に上った。新聞製作工房で新聞に関する講義と新聞製作体験を組み合わせた「新聞教室」は192団体が受講した。

 常設展示のほか、自主企画や会員社との共催による企画展を年5回程度開き、ジャーナリズムの役割を伝えてきた。これまでに74の企画展を開催。来館者数が最多だったのは14年4月から6月にかけて東京新聞、共同通信社と共催した「日本初の女性報道写真家 笹本恒子 100歳展」で、2万3040人が訪れた。春原氏は「その時々の出来事や歴史的な事件などに対して報道がどう関わってきたか分かりやすく伝えた」と、企画展示の意義を語る。

 東日本大震災発生直後の11年度には、震災報道を振り返り報道の役割を伝える展示を計4回開催。同年4月から約2か月開いた「東日本大震災報道写真展」は、全国15か所を巡回した。

 近年は地域社会への貢献活動、近隣博物館との連携にも積極的に取り組んできた。13年から毎年、横浜開港祭にブースを出展、特別紙面「ヨコハマ発祥新聞」を製作した。14年には隣接する横浜都市発展記念館と横浜ユーラシア文化館のイベント「夏まつり」に協力し、特別紙面「夏休みゲル新聞」を作った。

 開館から15年を経て施設の老朽化が目立ち、リニューアルすることを決めた。衣替えで、横浜市民や関内地区を訪れる観光客にも気軽に来館してもらえるような親しみやすい博物館を目指す。

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