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【熊本地震】全社挙げて発行継続 熊本日日

 4月14日午後9時26分ごろ、熊本県の熊本地方を震源とするマグニチュード(M)6・5の地震が発生し、益城町で震度7を観測した。16日午前1時25分ごろにも、M7・3の地震が起き、熊本市や南阿蘇村などで震度6強を観測した。熊本日日は一時、西日本と結ぶ災害相互援助協定の発動を検討したものの、自社製作を継続。号外も発行するなど、正確な情報を伝え続けている。

災害協定の発動 一時検討

 4月14日午後9時26分ごろ、熊本県の熊本地方を震源とするマグニチュード(M)6・5の地震が発生し、益城町で震度7を観測した。16日午前1時25分ごろにも、M7・3の地震が起き、熊本市や南阿蘇村などで震度6強を観測した。熊本日日は一時、西日本と結ぶ災害相互援助協定の発動を検討したものの、自社製作を継続。号外も発行するなど、正確な情報を伝え続けている。

 熊本などで発生している一連の地震では14日以降、震度1以上の地震が18日午後3時現在、500回を超えている(気象庁調べ)。消防庁によると、42人が死亡し、千人以上が負傷、住宅約1650棟が全半壊した(18日午後2時45分時現在)。

 熊本日日では16日午前1時25分ごろの地震で、同日付朝刊を印刷中の輪転機3セットが自動停止した。停電も30分程度発生する。輪転機の復旧作業を進める一方、西日本との災害援助協定の発動も検討。8ページの紙面データを西日本に送信した。しかし輪転機1セットを復旧させ、午前4時過ぎから印刷を再開した。その後もう1セットも稼働させる。午前7時過ぎ、印刷を終えた。

 熊本日日は相次ぐ地震を受け、15、16、18の各日付の朝刊は輪転機を通常の2セットではなく3セットで運用した。18日付は降版時間を最大45分繰り上げた。

 15、16両日には、午前11時過ぎに号外を発行した。それぞれ2ページ建て1万部、4ページ建て2万部に上った。安否や被害の状況、ライフラインに関する情報などを盛り込んだ。熊本市の中心部や、同市、益城町の避難所などで配布した。避難所では新聞、号外が食い入るように読まれているという。

 地震により、輸送や配達に影響が出ている。熊本市と大分市とを結ぶ国道57号の寸断やトンネルの崩落などにより、阿蘇市や南阿蘇村などに向けた16日付から18日付の朝刊各1万部は、18日夕刻までに届けた。益城町では、15日付朝刊から一部で配れていない。熊本市内でも店着や配達の遅れが発生した。

 高速道路の通行止めなどの影響で、県南の人吉市や天草市で店着の遅れが生じた。15日付朝刊では、最大80分に及んだ。 

各社の輸送・配達に遅れ 阿蘇地方中心に一部で未配

 国道や高速道路の通行止めによって、新聞各社の北部九州の工場から熊本以南に運ぶ輸送・配達に影響が出ている。

 西日本は15日付朝刊は九州自動車道が通行止めになるなどの影響を受け、鹿児島・宮崎両県で最大130分の店着遅れが発生した。16日付朝刊以降は降版時間を最大100分前後、繰り上げている。それでも阿蘇や大分県の一部地域で配達できていない。16日には号外約2千部を本社周辺で配布した。

 全国紙は15日付朝刊で店着の遅れが生じたほか、益城町の一部などで配達できなかった。16日以降も、道路寸断などにより、阿蘇地方を中心に熊本県で配達不能となっている地域がある。臨時便を出したり、輸送ルートを変更したりするなど特別態勢で対応している。

 大分合同の印刷工場は昨年12月に稼働したばかり。免震構造を取り入れ、地震による印刷への影響はなかった。16日付朝刊は、最新の情報を盛り込むため、通常の最終版の後、大分市内向けに新しい版を製作した。同日付の朝刊は県内の一部で配達が遅れた。

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