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新聞が支える主体的学習 主権者教育で実践報告も NIE教育フォーラム

 新聞協会は6月4日、東京都港区の航空会館で「人生を切り拓く―社会とつながる 情報をいかす」をテーマにNIE教育フォーラムを開いた。基調講演した高木まさき横浜国立大教授は、課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」を支える国語の力を育む上で「新聞などを通じ、大量の言葉に触れることが重要だ」と指摘した。このほか、主権者教育における新聞活用について実践報告などがあった。

 アクティブ・ラーニングの視点は、指導要領改定のポイントの一つとされている。文科省の中教審・国語ワーキンググループ委員を務める高木氏は、「書く」「発表する」「振り返る」といった言語活動が深い学びを支えると説く。子供たちがより多くの言葉を身に付けるために新聞や書籍で「言葉のシャワー」を浴び、知識の裾野を広げることが重要だと強調した。

 実践報告では、都立国際高の宮崎三喜男主任教諭が選挙権年齢の引き下げで注目される主権者教育とNIEについて話した。東京都公民科・社会科教育研究会事務局長を務める宮崎氏は「新聞に書いてあることを自分のこととして考えられるようになるのが主権者教育ではないか」と提起。模擬選挙に限らず、生徒による討議形式の授業や合意形成も主権者教育だとして、同テーマで主張の異なる記事を使った討議の実践を紹介した。新聞社や学校図書室などとの連携も重要だと述べた。家庭で新聞を読む活動にも言及し「保護者や先生と、読んだ記事について話し合うことが大切だ」と話した。

 東京都文京区立関口台町小の菅井和生教諭は、NIEの特徴を「情報の消費者から生産者へと意識を変えられる」ことだと指摘。このほか、NIEを広げるために若い教師が新聞で読んだことを子供に伝えたり、他の教員や保護者を巻きこみNIEに取り組むことの大切さを指摘した。児童が切り抜いた新聞記事への感想に、保護者がコメントを付ける取り組みなどを紹介した。

 ネット教育アナリストの尾花紀子氏は、ネット上のトラブルを取り上げた新聞記事を題材にした情報リテラシー教育を提案した。フォーラムは学習指導要領改定に向けた取り組みの一環で、昨年に続き2回目。教育関係者、保護者ら広く一般に呼び掛け、170人が参加した。

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