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中日、連載の一部取り消し エピソードを記者が創作

 中日新聞社は10月12日付朝刊で、貧困問題を追った「新貧乏物語」の連載2本に誤りがあったとして、当該記事の見出しと全文、写真を取り消すと表明し、おわびした。記事の誤りは、記者が創作したエピソードを取材メモに盛り込んだことが原因だとしている。

 虚偽のエピソードが書かれたのは、第4部「子どもたちのSOS」のうち5月19日付の記事。病気の父親を持つ中学3年の少女を取り上げた記事の中で、「教材費も払えないほど厳しい暮らし」「バスケ部の合宿代1万円が払えない」などと記した計3か所が事実ではなかった。

 8月末に少女の家族からの指摘で発覚した。担当記者は社内調査に対し「原稿を良くするため、想像して書いてしまった」と話したという。

 17日付の記事には、パンの移動販売を手伝う少年の後ろ姿を捉えた写真を載せた。実際には販売現場ではなく、関係者の自宅前で撮ったものだった。同じ担当記者が、カメラマンに撮影場所を指示していた。

 臼田信行取締役名古屋編集局長は「記者が事実と異なることを知りながら書いたことは到底許されない」とのコメントを出した。今後の対応については「記者はじめ関係者を厳正に処分し、記者教育に一層力を入れる」としている。

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