1. 日本新聞協会トップページ
  2. すべてのヘッドライン
  3. 広告の日式典 時代に応じ進化 特性生かす

広告の日式典 時代に応じ進化 特性生かす

創造性と発想で新機軸

 第59回「新聞広告の日」記念式典が10月20日、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で開かれ、新聞社や広告主企業、広告会社などから610人が出席した。新聞協会の白石興二郎会長(読売)は「新聞広告賞受賞作はいずれも新聞の媒体特性を生かしており、新聞広告が時代の変化に応じ進化していることを実感した。さらに発展させるため努力したい」とあいさつした。第36回新聞広告賞、2016年度新聞広告クリエーティブコンテストの贈賞式に続き、広告賞受賞者によるプレゼンテーションが行われた。

 来賓として出席した全日本広告連盟の大平明理事長(大正製薬ホールディングス取締役相談役)は広告賞受賞作について「創造性と発想で新聞広告の新しい可能性を開拓した。重く困難なテーマにも正面から取り組み、素晴らしい広告に仕上げている」と評した。その上で「優れた広告は新聞と読者の長い信頼関係があってこそ。多くの方に感動を与える広告をこれからも作ってほしい」と語った。

 続いてアドバタイザーズ協会の伊藤雅俊理事長(味の素代表取締役会長)が「速報性や一人一人のスタイルに合わせた多様さなどインターネットの特徴に学びつつ、信頼性、深さといった新聞広告固有の価値を共に高めていきたい」と述べた。広告業協会の石井直理事長(電通代表取締役社長執行役員)は「新聞の価値は課題設定力と解決に導く力だ。新聞広告の活性化が新聞のメディア価値向上につながる」と話した。

 新聞広告大賞を受賞したおんせん県観光誘致協議会の「Go!Beppu おおいたへ行こう!キャンペーン」は、熊本・大分両県を襲った震災の後、5月1日から4回にわたり大分合同に掲載された。ユーモアを交えた広告表現で逆境を伝え、観光客に利用を呼び掛けた。長野恭紘別府市長は「別府の人は湯加減にうるさい。今回の広告はふざけ過ぎない『適温』の表現を心掛けた。くすっと笑ってもらい、別府を応援してくれる人が増えた。復興は遠いが、賞を励みに努力したい」と語った。

 おんせん県観光誘致協議会の西田陽一会長はプレゼンテーションで「大型連休に向け、最初の打ち合わせから掲載まで6日間で仕上げた。危機に陥ったとき、自然と選んだのは新聞だった」と振り返った。別府が観光地として信頼を取り戻し、安心感を与えたのは「新聞の媒体力によるものだ」と述べ、日本の生活者に新聞が根付いていることを感謝したいと結んだ。

 中国新聞社の松下寿樹広告営業部次長は新聞社企画部門で受賞した「被爆70年プロジェクト『THE 70th PEACE ACT HIROSHIMA』」を紹介。原爆投下から70年の節目に、新聞社として平和の尊さと広島の願いを世界に届けることを目指したと述べた。

 クリエーティブコンテストの贈賞も行われた。審査委員長を務めたアートディレクターの副田高行氏は講評で「技術的には荒削りでも、社会にインパクトを与える作品を選んでいる。受賞をステップに、広告制作の現場で活躍してほしい」と語った。

ページの先頭へ