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琉球、組み版システムに障害 沖タイで代行制作を一時準備

 琉球は10月21日夜、組み版システムが作動しなくなり、災害・障害時の相互援助協定を結ぶ沖タイに支援を要請した。8ページの紙面を沖タイの端末で組み始めた約20分後に復旧し、当初予定の32ページの紙面を自社で組み上げた。両社間の協定が発動されたのは初めて。障害の原因はメーカー側の設定ミスだった。

 組み版システムが止まったのは21日午後7時すぎ。約2時間後、普久原均編集局長が沖タイの石川達也編集局長に障害発生を伝え、援助を打診した。その後、システムを再起動しても復旧せず、午後9時47分に援助協定に基づき支援を正式に要請。沖タイで組み版作業をすることになった。

 4台の組み版端末を用意できるとの連絡を受け、琉球は政治、経済、社会などニュース面8ページでの制作を決断。記事・写真などのデータをUSBメモリーに移し、普久原氏と各出稿部の部長、デスク、整理部員ら20人以上が沖タイに向かった。沖タイに到着したのは午後10時15分すぎ。沖タイは最終的に6台の端末を確保し編集局に迎えた。

 紙面組み作業に取り掛かって約20分後の午後11時1分、普久原氏のもとにシステム復旧の連絡が入った。社に戻り、編集局総出で予定の32ページを組み、通常より約35分遅い翌22日午前1時14分に降版した。

 輪転機2セットをフル稼働し、印刷時間を短縮したため、輸送・配達に影響はなかった。

 障害は、設定ミスにより組み版システムのデータベース容量が自動拡張されなかったことが原因だった。

 琉球と沖タイは2009年、相互援助協定を締結した。10、11年に訓練を実施していた。普久原氏は「協定では、相手社で紙面を組むことになっていたが、どちらが作業するのかを明確にしていなかった。先方の厚意で、我々の手で紙面を組ませてもらった」と話した。今回のトラブルを踏まえ、協定の細部を詰めていくという。

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