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自由な環境が視聴者呼び戻す 民放全国大会

放送の強み伸ばす方策討議

 民放連主催の64回民間放送全国大会が11月9日、グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)で開かれた。「ICT時代の民放テレビへの提言」と題したパネル討議で、インターネット上に多様な映像があふれる中、放送の強みをどう伸ばすかを話し合った。放送のリアルタイム視聴に人を呼び戻すには、制作者の熱意と発想を引き出す自由な制作環境の確保が必要だとの意見が出された。

 放送作家の鈴木おさむ氏は、ネット接続できるスマートテレビがもたらした視聴環境の変化を指摘。「放送がユーチューブやHuluと同列に表示される。放送が数ある映像情報の一つに過ぎないことを突き付けられた」と述べた。ただし視聴手段が変わっても放送番組の質の高さは変わらない強みだとして「見逃し配信サービスのティーバーなどを活用して接触機会を増やし、放送に視聴者を呼び戻したい」と語った。

 KDDIの矢野絹子コミュニケーション本部宣伝部長は、自社のCMのテーマソングがテレビ番組で取り上げられるたび、ユーチューブで関連動画の再生回数が大きく増えたとのデータを紹介した。「多くの人に、同時に情報が届くテレビの影響力は大きい」と話した。

 「求心力の源泉は、やはり番組の魅力」。日本テレビの高橋利之制作局専門局長は強調した。「作り手の熱量が画面に迫力を生み、リアルタイム視聴を促す」。柔軟な発想と試行錯誤が視聴者を引きつける番組を生むとし、自由度の高い制作環境を確保することが重要だと述べた。

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