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「柔軟な権利制限」 懸念表明の方針了承【編集委員会】 

 第776回編集委員会は2月9日、事務局会議室で開かれ、著作権法に「柔軟な権利制限規定」を導入する動きに対し、意見募集に応じるなどして文化庁に懸念を伝える方針を了承した。春の叙勲・褒章の報道協定を了承した。

 文化庁文化審議会下部の法制・基本問題小委員会のワーキングチームは1月、著作物を許諾なしで使える範囲を広げる「柔軟な権利制限規定」に関する報告書骨子案をまとめた。権利者に及ぶ不利益の度合いを3段階に分類し、それぞれに応じた規定を設けるよう提起した。

 書籍に関するインターネット検索結果に版元や著者名だけでなく、内容の一部を表示する場合などを「権利者の不利益が軽微な行為」と位置付け、許諾なしでの利用を認めるのが適当だとの方向性を示した。検索事業者が新聞記事の一部を無許諾で表示する場合も該当する可能性がある。

 骨子案では不利益が軽微かどうかの判断基準が明示されていない。条文によっては新聞社の事業に大きな影響が出る恐れがあることから、意見募集などの機会を捉え、文化庁に懸念を伝えることとした。

 法制・基本問題小委は、ワーキングチームが近くまとめる報告を受け、教育の情報化に関する権利制限の方針も盛り込んだ中間報告を出す見通し。文化庁はこの中間報告を踏まえて今月下旬にも意見募集を実施する。

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