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取材過程の開示要求拒む 市議会の地方視察報道で徳島 

 徳島県阿南市議会は2月21日、北海道視察を取り上げた記事が事実に反しているとして徳島新聞に取材過程を明らかにするよう公文書で要求した。徳島は「十分な取材に基づく」と反論し、要求を拒否した。

 徳島は1月19日付の連載「漂流地方政治」で、阿南市議会の定住促進対策特別委員会が昨年7月に北海道を視察していたことを伝えた。参加議員への取材に基づき、2泊3日の日程のうち地元市役所の視察に充てたのは約2時間で、残りは移動と自由行動だったと記した。「避暑の感覚で北海道視察を決めたような気がした。観光ありきの視察としか思えなかった」との匿名の議員の話も盛り込んだ。

 阿南市議会は星加美保議長名の申し入れ書で視察の趣旨を疑問視する発言をした議員はいないと主張し、取材と編集の方法を明らかにするよう求めた。「議会に対する市民の信頼が損なわれ、今後の委員会活動に大きな支障を来す恐れがある」と理由を述べた。星加氏は視察当時の特別委員長だった。

 これに対し、徳島は24日、宮本正理事編集局長名への回答書を送った。「事実に反する」との指摘に反論した上で、報道機関は取材源の秘匿が求められているとし「記事で匿名とした議員の特定につながるため、取材方法などは具体的に説明すべきではない」と述べた。

 徳島は一連の経緯を25日付の紙面で伝えた。

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