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元記者が組関係者に230万円 書類送検受け検証報道 フジテレビ

 フジテレビ報道局社会部の男性元記者(32)が、知人の暴力団関係者に自動車購入に必要な名義を貸していた問題で、警視庁は3月22日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで2人を書類送検した。フジテレビは同日夕の報道番組で社内調査結果を公表し、おわびした。元記者が総額230万円貸していたことを「記者倫理違反」だったとした。

 書類送検は2015年3月上旬に元記者の社員と暴力団関係者(59)が共謀し、乗用車の使用名義を偽って国土交通省関東運輸局に申請、登録した疑い。2人とも容疑を認めているという。フジテレビは車を暴力団員が使用した可能性があることも明らかにした。

 同社は番組で知人を「暴力団関係者」と認めた上で、名義貸しの経緯と社員が受けた接待に関する調査結果を伝えた。社員は警視庁を担当していた13年4月ごろに情報提供を受けたことをきっかけに関係者と知り合い、1回15万円程度の接待を20回以上受けた。15年には代わりに車を買ってほしいと持ちかけられ、約400万円のローンを組んで外車を購入した。社員は「しつこく依頼され、情報提供者との関係を壊したくなかった」と話している。暴力団関係者からの返済は滞っているという。

 社員はローンの肩代わりとは別に総額230万円の現金を貸した。170万円が返済されていない。

 問題が発覚した昨年11月、関係者に「警察から名義貸しを疑われている」と話していたことも社内調査で明らかになった。同社は「捜査が進んでいることを相手に知らせかねない行為」と指摘した。

 社員は「取材対象者との関係で踏み越えてはいけない一線を越えてしまった。認識が甘く、深く反省している」と述べているという。同社は問題の背景にスクープへのプレッシャーがあったとした上で、暴力団関係者との付き合い方について教育が不十分だったと認めた。「記者の管理と教育の徹底を図り、信頼回復に努める」と述べた。

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