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新聞で情報吟味、文章学ぶ 小・高校で18年度から使用 教科書検定

 文部科学省は3月24日、2018年度から小学校と高校で使用される教科書の検定結果を公表した。申請のあった教科書全237点が合格した。このうち小学校の道徳、高校の国語、地理歴史、公民、外国語で新聞を用いた学習方法が見られる。課題を調べてまとめる際の情報収集に新聞などを活用することや、新聞記事を使い実用的な文章構造を学ぶことなどが盛り込まれた。

 高校の国語や社会では、関心や疑問を持ったことを新聞などで調べてまとめる学習方法が紹介された。複数のメディアを使い、情報の吟味の仕方を学ぶ。大修館書店の国語表現の教科書では異なる報道機関の情報を比べたり、新聞の社説や同じ新聞の1面と社会面を読み比べたりすることが推奨された。

 山川出版社の日本史Bと政治・経済の教科書は、学校図書館に置かれる新聞の縮刷版のほか、政府刊行物や統計資料などを活用するよう言及した。

 新聞記事を材料に文章構造を学ばせる教科書もある。明治書院の現代文Bでは実用的な文章の例に報道文を挙げる。見出し、リード文、本文の順に内容が詳しくなる逆三角形型の構造を説明した。新聞が「現在までの多様な情報を記録しているメディアで、有効な情報源」だとし、新聞には詳報性、解説性、一覧性、記録性といった特徴があると述べた。

 数研出版の英語表現Ⅱの教科書には、英訳された新聞のコラムが登場する。プレゼンなどではまず問題点を挙げ、背景や影響を具体的に指摘してから改善案を提示する文章構造を示した。

 18年度からの教科化に伴い初めての検定となった小学校の道徳は、申請のあった24点のうち10点で新聞が題材として使われた。このうち廣済堂あかつきの中学年向け教科書は新聞記事から思いやりの大切さを考えさせている。

 大勢の大人がホームから電車の横を押す写真を見開きの左側のページに載せ、何の様子かを問い掛ける。教科書を一枚めくると13年7月にJR南浦和駅でホームと電車の隙間に挟まれた女性を駅員と乗客が救助した当時の状況が新聞記事とともに紹介された。

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