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操作性向上が命題 ネット時代の番組流通討議 NHK技研シンポ

 NHK放送技術研究所は5月26日、「ネット時代の視聴者が求める『テレビ』とは」をテーマにシンポジウムを開いた。限られた生活時間を各メディアが奪い合う中、技術開発は操作の単純化や使い勝手の向上で利用者を引き付けることが重要だとの意見が出された。

 2015年のNHK国民生活時間調査によると、生活者が「自由に使える時間」は平日で平均4時間42分(前回調査比6分減)だった。技研の中川俊夫ネットサービス基盤研究部長は、若年層を中心にスマートフォンの利用時間が増える一方、余暇の時間は頭打ちになっており「放送番組を見てもらうには、操作を分かりやすく、単純にすることが必要だ」と指摘した。

 NHK放送総局の倉又俊夫デジタルコンテンツセンター副部長によると、かつてはオンデマンド視聴が放送技術のゴールで、実現すれば視聴者ニーズも全て満たせると考えられていた。しかし実際には本放送を視聴しながらSNSで語り合う層などもおり「ニーズは多様化している」と述べた。中川氏はこれを受け「必要とされる機能を見極め、効率的に開発することが技術陣の使命だ」と述べた。

 民放各局が参加する番組見逃し配信サービス「TVer」を運営するプレゼントキャストの須賀久彌社長は「視聴履歴を元に利用者の好みそうな番組を提案すると反応が大きい」と話す。通信販売サイトが購入履歴や検索履歴から「おすすめ商品」を表示する機能を参考にしたという。「使い勝手を工夫することで、コンテンツの価値を高めたい」と述べた。

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