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読者属性や滞在時間が鍵 英FT部長が電子版の広告活性化巡り講演 都内シンポで

 英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のコマーシャル・マーケティング部長バトル・デビッド氏が5月30日、東京都港区で開かれたシンポジウムで電子版の広告活性化策について語った。読者の属性や広告掲載ページの滞在時間を示し、ウェブサイトの広告価値向上を図っていると述べた。

 グーグルなどの広告ネットワークを使うと、どのウェブサイトに広告が掲載されるか企業側が正確に把握することは難しい。デビッド氏とともに登壇した法政大の藤代裕之准教授は「偽ニュースや出所不明の情報がインターネット上にあふれている。有名企業の広告担当者は、そうした情報の隣に広告が載り、ブランド価値が傷つくことを恐れている」と指摘した。ネット広告の出稿をためらう企業もあると述べた。

 デビッド氏はこうした現状に手を打つ企業の動きを紹介した。信頼できる出稿先として5千サイトを「ホワイトリスト」として整備する米金融機関・JPモルガンの例を挙げた。

 デビッド氏はメディア側の課題として、閲覧数に応じて広告料を受け取る従来のビジネスモデルからの脱却を上げた。FTは読者の滞在時間や、ページがどこまでスクロールされたのかといった情報を基に閲読行動を分析し、広告料に反映させるシステムを導入しているという。「ページの閲読行動と購読者の属性情報などを組み合わせることで、サイトの広告価値が高まる」と述べた。

 シンポジウムは広告やマーケティング担当者向けイベント「アドバタイジング・ウイーク・アジア2017」の中で開かれた。

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