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取材の端緒をAIが察知 SNS巡回ツールで報告 フジ鈴木氏

 インターネットを活用した放送向け新技術の展示会「コネクテッド・メディア東京」で6月8日、テレビ報道への人工知能(AI)活用をテーマにしたセミナーが開かれた。フジ・メディア・ホールディングスの鈴木修太開発企画部担当部長が講演し、SNSに投稿された写真や動画の分析にAIを使い、取材の端緒をつかんでいると話した。事件・事故の発生を察知する上で有効だとし、活用する報道機関も増えていると語った。

 フジテレビは2016年7月、SNS解析を手掛けるスペクティ社(東京都新宿区)の分析ツールを報道局ネット取材部で本格導入した。今年4月に同部が追った事件・事故のうち、半数以上はAI分析をきっかけとしたものだったという。

 鈴木氏は昨年4月の熊本地震を振り返り、人手による監視と抽出には限界があるとの考えを示した。地震発生直後、ツイッターには被害状況を訴える投稿が九州地区だけで2千超に上ったとし「これらの投稿から放送で使えそうな映像を探すのは砂漠から針を探すような作業。不可能に近い」と述べた。写真共有アプリのインスタグラムでは、撮影場所など説明を一切付けずに写真だけを投稿する人も多く、キーワード検索では対処できなくなっているという。

 ツールを取り入れたことで「ネット上の情報収集は効率化した」と述べた。その上で「AIが見つけてきた情報だけを基に報道することはない」と現場取材の重要性も強調した。

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