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TV局の音声を証拠採用 警官取り押さえ死訴訟で 鹿児島地裁

 鹿児島市の繁華街で警察官に取り押さえられ死亡した男性の遺族が鹿児島県に約9千万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、鹿児島地裁(川崎聡子裁判長)は6月28日、現場を撮影していたテレビ局の映像のうち、音声データを証拠採用した。遺族側弁護士によると、音声は遺族が鹿児島地検で映像を見た際、ひそかに録音し提出していた。

 テレビ局は2013年、男性が別の男性とけんかになり、警察官数人に取り押さえられるまでを撮影した。警察に密着したドキュメンタリー番組の取材中だった。映像は鹿児島県警が差し押さえ、鹿児島地検に渡った。

 地検は音声について、違法に収集したとして証拠採用に反対した。川崎裁判長はこの主張を退けた。

 この訴訟では当初、遺族が映像を証拠として提出するよう求め、地裁が地検に提出を命じた。地検は決定を不服とし抗告した。

 福岡高裁宮崎支部は3月、取材が県警の協力の下で行われたことを考慮しても「テレビ局が映像を報道以外に用いることを許容していたとは言えない」として地裁の提出命令を取り消した。遺族側は最高裁に特別抗告している。

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