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読解、文章表現に苦手意識 文科省「新聞活用も改善の一手」 学力テスト

 文部科学省は8月28日、2017年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の分析結果を公表した。新聞を読む層は正答率も高い傾向は変わらないものの、新聞を読まない子供の割合は増えた。読解力や表現力を問う記述問題の正答率が低く、半数以上が書くことへの苦手意識を持っている。文科省の担当者は、文章力向上には新聞の教材利用も有効だとした。

 調査は小学6年と中学3年が対象。4月に実施した。国語と算数・数学について知識の定着度を測るA問題、応用力をみるB問題をそれぞれ出題した。生活環境や学校以外での学習状況も聞いた。

 新聞を「毎日読む」「週1~3回読む」「月1~3回読む」層の正答率は、全ての教科で平均より高い。記述問題で読解力や表現力を問う国語Bの正答率を見ると、「毎日読む」層は小学校で64.9%(平均57.7%)、中学校で77.4%(同72.7%)だった。

 「読まない」層の割合は小学生が59.4%で前年比4.9ポイント増、中学生は69.1%で同5.6ポイント増だった。テレビやインターネットでニュースを見ると答えた人は小中ともに8割を超えた。

 記述問題の正答率は小中の全教科で低い。話し合いの場面で「結論が出ず、後でもう一度話し合うことになった」ことを漢字3文字以内で書く中学国語Aの問題では、「再検討」「保留」との正答は36.5%だった。

 小学国語Bでは、文中から登場人物の発言の根拠を推察し書く問題の正答率が43.9%だった。無解答率は19.3%に上った。

 子供へのアンケート調査によると、自分の考えを表明することについて「難しい」「どちらかといえば難しい」と答えた人の合計は小学生が53.5%、中学生は62.4%だった。感想文や説明文を書くことを難しいと感じている人は小学生が59.3%、中学生は62.1%に上る。

 文科省学力調査室の担当者は結果を踏まえた授業改善の必要性を指摘する。「自分の考えを理由や根拠を示して書く練習を積むことで、抵抗感を無くせるのではないか」と話した。考える力や書く力を育てるには、新聞を教材に使うことも有効だと述べた。

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