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意見の対立乗り越える 日中韓テレビ制作者が議論 上智大シンポ

 日中韓3か国のテレビ制作者が番組の国際展開や共同制作について話し合うシンポジウムが9月26日、上智大四谷キャンパス(東京都千代田区)で開かれた。上智大メディア・ジャーナリズム研究所などが主催した。共同制作では国同士の意見が対立することもあるものの、合意形成を図りつつ番組作りを進めることが重要だとの意見が出た。

 討議に先立ち、中国テレビドラマ脚本委員会の王麗萍副会長が講演した。制作に携わったテレビドラマ「グッドタイム」が長崎で放送された際、日本の視聴者から「私の身近にある話だ」との感想が寄せられたという。「アジアは文化や価値観、生活習慣に多くの共通点がある。共同制作や番組の輸出を通じて交流を深めたい」と語った。

 パネル討議では、韓国KBSテレビの黄應九ドキュメンタリー・ディレクターが、共同制作の難しさを指摘した。経済、資源、文化などさまざまな観点から中国はじめ各国を取り上げたドキュメンタリー「スーパーアジア」を例に挙げた。

 韓国側の制作者は実情を客観的に描くことを重んじ、批判的な視点も取り入れようとした。しかし中国側は反対。「スーパー」とうたった番組名についても、「大げさだ」「ふさわしい」と議論がまとまらなかったという。黄氏は「良い番組を作りたいという意識は同じ。ぶつかり合いながら合意を得ることが必要だ」と指摘した。

 TBSテレビメディア戦略室の大山寛恭担当局次長は、アジア発の番組の魅力について話した。米国が放送コンテンツ市場で圧倒的な力を持つ中で、アジアは「アニメーションの分野で対抗できる」と述べた。

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