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徳島での区域外放送認める 東京高裁 「総務相決定は無効」

 読売テレビの区域外再放送を巡り、ケーブルテレビ局「ひのき」(徳島県北島町)が総務相決定の撤回を求めた行政訴訟の判決で、東京高裁(阿部潤裁判長)は12月7日、再放送を認める判断を示した。一部地域で再放送を認めなかった総務相決定は無効だとした。

 ひのきの放送地域は徳島県東部の松茂町、北島町、上板町。アナログ放送時代から読売テレビを再放送していた。

 両社はデジタル波の再放送について2006年から協議。読売テレビは徳島県内に支局がなく、災害情報でも徳島を取り上げていないとして同意しなかった。

 当時の新藤義孝総務相は13年7月の裁定で松茂町と北島町での再放送を認める一方、上板町については認めなかった。近畿圏との往来が少なく「地域間の関わりが低い」とし、放送の地域性を侵害すると判断した。

 ひのきは翌月に異議を申し立てたが退けられた。決定取り消しを求め15年、東京高裁に提訴した。

 阿部裁判長は、放送法144条3項が「正当な理由がない場合は再放送に同意するよう定めている」とし、文化的な生活を送るための「放送受信者の利益」よりも放送の地域性の侵害を重くみた総務相の判断は合理性に欠けるとした。近畿圏との結び付きについても、上板町と2町の間に大きな差はないと述べた。

 総務相側は21日、上告した。

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