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MXに「重大な倫理違反」 持ち込み番組の考査不十分 BPO

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長=川端和治弁護士)は12月14日、沖縄の基地反対運動を扱った東京メトロポリタンテレビジョン(MX)の情報番組「ニュース女子」に「重大な放送倫理違反があった」との意見を発表した。川端委員長は会見で「考査が不適正で、内容の裏付けが不十分なまま放送した」と述べた。

 番組は1月2日に放送された。米軍ヘリコプターの離着陸帯建設反対運動に参加する人が「日当を受け取っている」「現場に向かう救急車の通行を妨げた」などと伝えた。検証委委員が反対運動の関係者や消防署に取材したところ、いずれも不正確だと判明したという。藤田真文委員(法政大教授)は「番組制作に携わる者なら根拠に疑問を持つべき点が検証されていない」と指摘した。

 「ニュース女子」は化粧品大手DHC(東京都港区)の1社提供。制作も系列の「DHCシアター」(現DHCテレビジョン、東京都港区)が全て担った。DHCテレビは委員会の聴取に応じず「反対運動関係者らに直接取材せず、伝聞などを基にした」と文書で回答した。

 検証委は、こうした「持ち込み番組」は考査が放送倫理を守る「最後のとりでだ」と指摘。MXの考査はずさんだったと述べた。

 MXはスタジオ収録場面に字幕を入れる前の状態でチェックした。日当を受け取ったと伝えるVTRにはテロップに「?」が入り、断定を避けていることなどを根拠に「問題なし」と判断したという。

 重大な放送倫理違反の認定は3例目。MXは「考査体制の見直しなどに着手している。社を挙げて再発防止に努める」との談話を出した。

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