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「ニュース女子」は人権侵害 BPOがMXに再発防止勧告

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(委員長=坂井真弁護士)は3月8日、東京メトロポリタンテレビジョン(MX)の情報番組「ニュース女子」に市民団体代表の辛淑玉(シン・スゴ)氏への人権侵害があったとしてMXに再発防止を求める勧告を出した。沖縄県の米軍基地反対運動を巡り、辛氏について「運動の黒幕」「参加者に日当5万円を支給」などと伝えた点に真実性がないと指摘した。

 人権侵害の勧告は委員会の判断で最も重い。問題となった回は昨年1月に放送。反対運動の様子を映像で流した後、スタジオで出演者が「外国人が反対運動をしており、地元の人が怒っている」などと話した。「黒幕の正体は?」という字幕と前後し、市民団体「のりこえねっと」代表として運動に関わる辛氏について、出演者が「職業的に反原発、反ヘイト運動をしている」などと論評した。

 委員会は、辛氏は運動参加を呼び掛けていたものの計画者ではないとし「黒幕」と伝えた点に真実性はないと指摘した。参加者に支給された5万円は団体が渡航費用として渡したもので、辛氏個人が出したかのように伝えたことも問題だったとした。

 「ニュース女子」は化粧品大手DHC(東京都港区)の一社提供。制作も系列のDHCテレビジョン(同)が手掛ける「持ち込み番組」だった。委員会はMXに対し「辛氏への取材がないことを見過ごすなど、考査に問題があった。責任放棄と言わざるを得ない」と述べた。

制作継続を表明 DHCテレビジョン

 化粧品大手DHC傘下の番組制作会社DHCテレビジョン(東京都港区)は3月5日、情報番組「ニュース女子」の制作を続けると発表した。番組を放送する東京メトロポリタンテレビジョン(MX)から、制作主体の移管を打診され断っていた。同社ウェブサイトによると、番組はMXを含む各地の地上波局、BS局など計18局で放送されている。MXは3月末で放送を終了する。

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