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思い出の写真 カラー化 東大・渡辺氏が再現技術指導 ニュースパーク

 ニュースパーク(新聞博物館)は5月26日、企画展「よみがえる沖縄1935」に合わせモノクロ写真の着色を体験できるワークショップを開いた。参加者28人がそれぞれ持ち込んだ写真を人工知能(AI)でカラー化した。横浜市の天田宏子さん(81)は自身が9歳の時の家族写真に「記憶のままの色が付いた」とうれしそうに語った。

 スマートフォン・タブレット向けアプリ「フォトスキャン」を使い、端末の内蔵カメラで各自が写真を撮影。早大が開発したAI搭載の自動着色サイトに画像データを取り込むと、数秒でカラー写真が仕上がった。千葉県我孫子市の大学院生、碓田みなみさん(24)は祖母の子供時代の写真に色を付けた。「今までこの写真を見ても遠い過去にしか思えなかった。色が付いたら祖母も少女だったんだと実感できた」と話した。

 講師を務めた東大院の渡辺英徳教授によると、AIによる着色には限界もあるという。原子爆弾投下による「きのこ雲」を例に挙げた。証言や研究によるときのこ雲はオレンジ色。しかし、AIは入道雲と区別できず「白い」と判断するという。「歴史的背景や根拠を踏まえて正確な色を再現するには、人の手が必要だ」と語った。

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